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KLON KTRを借りてきた。インプレその03

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このコラムでは、バッファに関する話をします。

そもそも世の中のエフェクターには、「エフェクトOFF状態」の時、「内部回路は通っているんだけどエフェクトが効いていない状態」と「回路そのものがバイパスされ、インプットジャックからアウトプットジャックに直接信号がいく状態(TrueBypass)」の2種類あります。

前者の特徴はOFF時も出力信号がローインピーで出力されるためノイズに強いが、バッファがチープだと音色が悪くなります。後者の特徴は、OFF時もアンプ直結状態と同じような音で変わりませんが、TrueBypassのエフェクターを何台もシリーズ接続すると信号が弱まり音が悪くなります。

いずれのエフェクターを使用する場合も、スイッチャーを使わずシリーズ接続する際の音作りに重要なポイントとなりえます。

ケンタ君はエフェクトOFF時の音が良い(バッファの質が良い)事で評価されて来ましたが、KTRでもその特長を受け継いでおり、さらにバッファONとTrueBypassを切り替えることができるようになっています。

通常はバッファONで良いと思いますが、TrueBypassのペダルをシリーズ接続で複数台使う場合に、スルー音を他のバッファの特性で統一したい、といった場合にはKTRのバッファOFFスイッチが有効に使えるのではないかと考えます。

バッファは、それ自体ではなるべく音色を変化させず、信号を安定化させることでローノイズ化を実現する「脇役」に徹するのが一般的な設計ポリシーですが、KLONシリーズは積極的に音を「良くする」方向で考えているようで、KTRもバッファON時とOFF時では、エフェクトOFF時の音がまるで異なります(※1)。バッファON時は、ピッキングに対するレスポンスはそのままに、ギター本体の音色がひと回り太くかつ鮮明になったような印象を受けます。

※1:一般的なマルチエフェクター内蔵のアンシミュやモデリングタイプのアンプを使用して鳴らしている場合、それらの機器の入力レベル自動調整機能やアッテネータの性能・音質の影響で、KTRのバッファON/OFFの違いを聴き分ける事は難しい、、というか殆ど効果はなくなります。良いリアルアンプを使ってください。

以下に、オレが使っているペダルのバッファとの違いを述べます。

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Weedの単体バッファ、BEEF。非常に美しくリリカルな倍音が魅力的ですが、KTRと比べると音色変化はあくまで微妙なレベル。ただし高域と低域のアクティブEQを使えば積極的なダイレクト音づくりが可能です。

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Free The ToneのFINAL BOOSTER。Providenceノーマルの同名機器はエフェクトOFF時にVITALIZERが効きますがこちらはTrueBypassとなり、ON時にVITALIZER+BOOSTがかかるという、ある意味???な仕様。

"VITALIZER"は、けっこう積極的に音を変える方向に設定されていますが、KTRと比べてしまうとやはりあくまでも「影の支え役」的なレベル。KTRバッファの音色の変えっぷりは相当なもので、コレだけで1台の"エフェクター"として成立しそうなほとのものです。逆にコレがサウンドメイクの邪魔になる危険性も...あ、そういう意味でもバッファOFFができるようになっているのか。

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CAJのIN and OUT。複数のペダルをシリーズ接続で使う場合や、バッファ機能のないスイッチャーを使ってボードを組む場合に、4X4などのCAE機器ゆずりのこのバッファが有効に働きます。

機器はまさにオーディオライクな印象を受けますが、本家CAE機器と比べるとイマイチかな。これも音色変化としてはやはりあくまでも「脇役」。

KTRのバッファはかなり積極的に音色を変化させ、それも良い方向に変えてくれるので良いっちゃ良いですが、ボードを組む時とかKTRの後段に接続するペダルへの影響を考慮したりという事は慎重に考えるべきかと思われます。アナログコーラスとかエコーとか。